リモートワーク実施率の減少や副業を認める企業の増加など、日々様変わりするビジネスシーン。オフシーンの境界線もあいまい化し、持ち歩く荷物や服装のテイストも時代に合わせた選択が求められている。こうした激しい変化にさらされる中、フレキシブルに対応できるのがバックパック/リュックの存在だ。今の時代、どのようなモデルがビジネス用途としてふさわしいのか。求められる機能や特徴を追求するとともに、“ビジネスリュック”として最適なIncaseのコレクションを紹介する。
ビジネスリュックを使うメリット
バッグは持ち物を運ぶためのツールだ。オフィスへの通勤や取引先への営業周りなどの際、デジタルデバイスや書類、筆記具といったツールを安全に、かつ少ない負担で移動するために、バッグは重要な役割を担っている。 多種多様なバッグがある中で、バックパックこそ現代のビジネスシーンに適しているといえるのはなぜか? 以下に、3つの理由を挙げてみたい。
体への負荷が少ない
デジタル技術の進化によって多くのものがアナログからデジタルへと移行した結果、荷物の量自体はコンパクトに集約された一方、重さは増す傾向にある。ノートPCにタブレット、スマホと便利な機器を次々にしまいこめば、ちょっとしたダンベル並みの重量になってしまいかねない。 バッグパックの利点は、こうした荷物を体全体で支えられることだ。人間工学的に正しい形状をしたショルダーハーネスとバックパネルで構成されたバックパックは、重量を肩と腰で支えられ、加重の偏りがないため体が歪む心配が少ない。また適切なクッション性も備えており、負担感が小さくて済む。 総務省が2021年に行った「社会生活基本調査」によると、通勤時間の全国平均は1時間19分。これに営業活動も含めると、一日のなかでも相当な時間をバッグとともにしていることが想像できる。常にベストなパフォーマンスを維持するためにも、そして自身の健康を守るためにも、少しでも負担感を抑えられるバックパックを選びたい。
収納力が高い
DXの推進もあり、ビジネスシーンにおいても準備しておくべき荷物の総量は減少傾向にある。しかしその一方で、デジタルデバイスは万一にも壊さないよう安全に持ち運ぶ必要があるし、職場環境によってはノートPCにタブレット、スマホなど、それなりの数を持ち歩かなければならない。もちろん出先で大量の資料を受け取ることもあるだろうし、肌寒い時期には軽アウターやセーターなど防寒着をしまうこともある。 それゆえにビジネスバッグには、一定程度の容量と、上手に整理できて素早く出し入れできる収納力を備えていなければならない。デジタルデバイス専用の収納スペースや書類の角を折らずにしまえるメインコンパートメントを備えたビジネスリュックなら、ストレスなく利用できる。
両手が空いて移動が楽
昨今のビジネスシーンに求められている、少数精鋭で構成されたチーム体制。アジャイルな手法を実践するには個々の能力を最大限に発揮し、かつチーム間での素早く綿密な連携が重要だ。移動中であっても「今は手を空けられないから対応できない」は通用しない。すぐに立ち止まってスマホやタブレットを操作したり、メモ帳にアイデアをまとめたりといった対応が必要になる。手に持っていたバッグを一時的に置く場所が見つからず、「あとで対応する」ではチャンスを逃してしまいかねない。 バックパックは両手をフリーにしておけるから、いつでも柔軟に対応できる。ビジネスに対する前向きで積極的な想いを表現するのにも、うってつけだ。
ビジネスリュックの選び方
「体への負荷が少ない」「収納力が高い」「両手が空いて移動が楽」。ビジネスシーンにバックパックが最適な理由を理解した後は、実際にどのようなモノを選ぶべきなのか、より具体的なポイントを抑えていきたい。購入のポイントを提案しつつ、それぞれに合ったIncaseのオススメモデルもご紹介する。
容量・サイズ
「大は小を兼ねる」という格言は、かならずしもビジネスリュックにおいては当てはまらない。もちろん、荷物が入らない事態は避けるべきだが、最大値を考慮して普段から大きすぎるバッグを扱うのは考えものだ。「デキるビジネスパーソン」というイメージを醸成するためにも、洗練されたスタイルを構築することが大切。バッグのサイズ感についても、自分にとって適切なものを選ぶことが求められる。 ほとんどノートPCだけで済んでしまうような人ならスリムマチタイプを、一定量の書類や小物も持ち歩く人ならA4/B4サイズのスタンダードタイプを、商品資料や帰りに通うジム用品も入れたいという人なら荷物を仕分けられる2層タイプといったように、スタイルに合わせて選びたい。
Facet 25L Backpack
スッキリとした見栄えながら25Lと確かな容量を確保したモデル。使いやすいL字ファスナーのフロントポケットを設けているほか、ペン差し等を含むマルチファンクションポケット付きのサブコンパートメント、Air Tagを収納できるタグ、小物やデバイスの収納に適したトップパネルのアクセサリーポケットなど、スマートに収納できる。
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PCの収納性
ビジネスの要である、ノートPC。社内の移動ならちょっとしたスリーブにいれるだけで十分だが、出先に持ち込むのならノートPC専用スペースを備えたバックパックを選びたい。 求められているのは、保護性能だ。まず、芯材に適切な厚さのクッションが使われており、外部衝撃への耐性を備えていること。ポケット内部に起毛生地が使われていれば、出し入れの際にノートPC表面に小キズがつく危険を低減できる。さらには、その専用スペースがどのように取り付けられているのかも重要だ。メインコンパートメント内部に設置されているのが標準的だが、メインとは別に独立したスペースとして設計されているモデルもある。後者のほうが出し入れに便利だが、マチ幅がかさばりやすく、価格もやや高くなる傾向がある。保護性能に加えて出し入れにストレスがないかどうかも、確認しておきたい。
A.R.C. Commuter Pack
ビジネスシーンにおける全てのコミューター(通勤者)にコミットする性能を搭載した、バックパック。独立したテックコンパートメントにはノートPCとタブレットそれぞれの収納に適したポケットを完備。さらに入口には防水性の高い止水ジップを採用しており、大切なデジタルツールを安全に持ち運べる。リサイクルポリエステルのメインファブリックには撥水加工も施され、水や汚れに強さを発揮する。
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機能性
効率やパフォーマンスが重要視されるのは、ビジネスのみならず、バッグも同様だ。「荷物を持ち運ぶ」ことがバッグの主題だが、プラスアルファな機能性があればなおすばらしい。例えば、行動中でもアクセスしやすいようポケットの配置や形状を配慮していたり、生地に加工を施して耐久性や撥水性を備えていたりといった工夫だ。ちょっとしたことに思えても、あるのとないのとでは実用性が大きく違ってくる。 そのほかにも、キャリーケースへのセットアップやドリンクボトルも入るポケットの設置、ペンや名刺入れを整理できるオーガナイザーなど、気の利いた機能があれば仕事がもっと楽になる。
City Compact Backpack With CORDURA Nylon
いまどきのシティライフにマッチする、シンプルかつモダンなデザインをしたモデル。500デニールコーデュラナイロンを採用し、優れた耐久性や耐水性を誇る。フロントパネルにはオーガナイザーポケットを備え、タブレット端末やビジネス小物などを集約させておける。ノートPCを包み込むようにクッションを配置した360°プロテクション構造も備える。
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多様性
一人ひとりの個性を尊重しようという多様性は、なにも社会に限った話ではない。バッグという身近なツールにも多様性を叶えるための機能が求められており、利用する人やそのときの状況に応じたスタイルを実現させるようなポテンシャルが必要だ。 特に働き方が多様化する今、オンとオフを自由に行き来できることの有用性は増す一方だ。シーンを問わずに活用できるデザインや機能を備えていることも、現代のバッグに求められている。
Tracks Backpack 18L
「All roads travelled. -どの道も、これ一つで」がテーマで、さまざまなシーンでの活用を想定したモデル。ブランド初となるヘビーデューティなコーデュラ®️バリスティックナイロンを採用。メインコンパートメント内にノートPCやタブレットが収納可能な起毛素材を用いたテックポケットを備えるなど、もちろんビジネスシーンでも活躍する。
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デザイン
バックパックのビジネス領域への浸透をもっとも阻んでいた要因が、見た目の問題だ。ビジネスシーンには一定のクラス感が求められ、バックパックは敬遠される傾向があった。しかし、働き方が変化し、ビジネススタイルのカジュアル化の流れも受け、バックパックはビジネスに適切なバッグのひとつと見なされるようになった。 バックパックを開発するメーカーも「ビジネスにふさわしいデザイン」を追求。アウトドアで使われるようなデザインから一線を画し、機能美に基づくシンプルモダンなデザインが多くのビジネスパーソンを魅了している。 「無駄がなくてシンプル」を基本に、自分が属するビジネスの世界において失礼のないデザインであるかを吟味してみてほしい。
Crosstown Compact Backpack
アップデートしたオールインワンバックパックの最新モデル。シンプルでモダンな外観を継承しつつ、フロントパネルにはセキュリティーに配慮された隠しマグネット付きフラップポケット、サイドパネルにはドリンクボトルも収納可能な拡縮ポケット、バックパネルにはキャリーバー取り付けストラップを設置するなど、実用性を高めた。
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Icon Slim Backpack
プロテクションとモビリティを兼ね備え、機能性をとことん追求したIncaseの原点のひとつ。メインコンパートメントはB4サイズに対応し、機器を保護する独立型のテックコンパートメントも完備。人間工学に基づいて設計されたショルダーハーネスやバックパネルの3Dクッションは快適なフィット感を提供し、負荷などによるストレスを軽減する。
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使い心地を高めるチェストストラップ
背負ったときのフィット感を高め、負担を軽減するには、チェストストラップがあるとベターだ。移動時のバッグの横揺れを抑制することで、肩に掛かる負荷を軽減できる。チェストストラップが付属していないバックパックの場合でも、別売の製品を後付けすることもできる。
Chest Strap
Incaseのリュック人気ランキング
Incaseは現代のクリエイターの要望に合うようプロテクションとモビリティを兼ね備えたバックパックを提供してきたブランドであり、多くのビジネスパーソンに支持されている。2025年現在、どのような“ビジネスリュック”が人気なのか? トップ3を発表する。
【3位】City Compact Backpack With 1,680D
3位にランクインしたのは、いまどきのシティライフにマッチするデザインに仕上げたCity Compactシリーズのバックパック。今作は耐久性に優れた1,680デニールポリエステルを採用したモデルで、ハードなビジネスシーンでも心強い相棒になってくれる。ノートPCを包み込むようにクッションを配置した360°プロテクション構造やオーガナイザーポケット付きフロントパネルなど、優れた機能性も評価を集めた。
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【2位】A.R.C. Daypack
2022年冬に発売されて以来、Incaseを代表するビジネスリュックとして不動の地位を築き上げてきたA.R.C. Daypackが2位を獲得。メインファブリックには、水や汚れに強い撥水加工を施したリサイクルポリエステルを使用。スキミング防止用のセキュリティポケットやストレッチ性メッシュポケットでビジネスツールを機能的に仕分けられるフロントパネルポケットや、ドリンクボトルも収納可能な伸縮ジップ付きサイドポケットなど、現代のビジネスシーンに求められている機能性を集約。約20.9Lというちょうどいいサイズ感も、多くのビジネスパーソンの心を捉えた。
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【1位】Tracks Backpack 25L
堂々の1位に輝いたのは、2024年にセンセーショナルなデビューを飾ったTracks Backpack 25Lだ。"All roads travelled. -どの道も、これ一つで"をテーマに、最強クラスの素材の採用や、使い勝手の優れた収納構造や仕様、スタイルを問わない洗練されたデザイン性で、シチュエーションやスタイルを気にすることなく使えるコレクション。インビスタ社が誇るヘビーデューティなコーデュラ®️バリスティックナイロンを採用し、ブランド史上最多クラスのポケット数を実現するなど、実力の高さが多くのビジネスパーソンに受け入れられた。
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ビジネスリュックで新時代を迎えよう
目まぐるしく変動する昨今のビジネスシーン。臨機応変な対応が求められる中、いつでもすばやく行動できる体制を築いておくことは、勝ち抜くための条件だ。Incaseは、現代のビジネスバッグの最適解といえるバックパックを数多くラインナップしている。機能にもデザインにもこだわったバックパックで、ビジネスの未来を切り開いてほしい。