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【A.R.C. Travel Pack vs EO Travel Backpack】Incase 2大トラベルバッグを徹底検証

バッグが活躍する重要なシーンといえば、旅行。自宅を飛び出し、見知らぬ土地を歩き回るという非日常的なシチュエーションに余計なストレスを持ち込まないためには、機能的で使い勝手のいいトラベルバッグの存在が不可欠だ。
現代に生きる人々に対してさまざまなキャリングソリューションを提供してきたIncaseでも、旅行に活躍する多くのバッグを展開。中でも、Incaseが誇る2大トラベルバッグといえるのが「A.R.C. Travel Pack」と「EO Travel Backpack」で、充実の収納量や機能的な構造によって多くの旅行者をサポートしてきた。今回は、その2大トラベルバッグの全貌を明らかにする。

A.R.C. Travel Pack

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EO Travel Backpack

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検証ポイント:基本スペック

形や大きさ、重量など、まずは外形的な要素から検証してみた。

サイズ・重量──ややEOのほうに軍配

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それぞれの数値的なスペックは、次の通りだ。

A.R.C. Travel Pack
サイズ:約H49×W33×D14-21cm
容量:約22.6-34.0L
重さ:約1.65kg

EO Travel Backpack
サイズ:約H55×W38×D13-20cm
容量:約27.1-41.8L
重さ:約1.4kg

スクエアなフォルムであることや、複数の外ポケットを備えていることなど、共通点も多い両者。ただ、サイズはやや「EO」のほうが若干大きく、わずかに容量も上回っている。「A.R.C.」のほうは高密度生地の採用や仕分けポケットの多さが重量に反映されていることもあって、重量も「EO」のほうが軽いという結果になった。ただ、同じく旅行用途に用いられるスーツケースやボストンバッグと比べれば両者の違いは誤差の範囲で、あまり気にせずに済む範疇といえるかもしれない。

素材・デザイン──スタイルの違いが浮き彫りに

いずれもシンプルかつミニマルにまとまったデザインだが、ディテールまで眺めればデザインコンセプトの違いが見えてくる。

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「A.R.C.」は素材にリサイクルポリエステルとコーティングリサイクルポリエステルを採用。高密度に織られている上に内部にクッション芯材も使われているため、型崩れしにくく、常に美観を保てるようになっている。引き締まった色合いで、都会的な印象が強い。

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「EO」は素材に900デニールコットンポリエステルを採用し、一部をコーティングした仕様。ブラックモデルでもわずかに杢調の質感があり、生地もややくったりとした柔軟さがある。Incaseらしい洗練されたスタイルがありながら、全体的にはカジュアルな雰囲気も醸し出している。

検証ポイント:収納構造

次に、トラベルバッグとして肝心要の収納構造について検証した。

メインコンパートメント──ともにバタフライオープンながら異なる仕様

双方とも、ファスナーによって左右に大きく開くバタフライオープンタイプのメインコンパートメントを採用。一見すると同じように見えるが、実際には大きな違いがある。

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「A.R.C.」は左右それぞれに気室を備え、コの字ファスナー付きのメッシュディバイダーによって整理できる仕組み。一般的なスーツケースと同じ構造だ。右側のディバイダーにはファスナーポケットも備わっており、小物を仕分けておくこともできる。

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「EO」もバタフライオープンだが、メッシュディバイダーを設けた気室は右側にのみ設置。左側にはメッシュポケットだけを備えた構造になっている。

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なお、どちらともエクスパンション機能を装備。ファスナーによってマチ幅が7㎝ほど拡張でき、メインコンパートメント内の容量を約35%程度増量する仕組みだ。またサイドコンプレッションベルトも備わり、拡縮をサポートする。

フロントポケット──整理しやすい「A.R.C.」、容量が大きい「EO」

移動中に便利なフロントポケットにも、大きな違いが見られる。

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「A.R.C.」は上下2段に分かれるようにしてポケットを配置。特に上段にはスキミング防止用のセキュリティポケットやストレッチ性メッシュポケット、ケーブルや小型充電器などを固定するための3 つのゴム製ストラップなど、小物を機能的に整理できるようになっている。

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「EO」の場合、フロント上部のラウンドファスナーから大容量コンパートメントの一部にアクセスできる。メインコンパートメントをバタフライオープンした際に左側に位置していたところで、このバッグが収納できる容量の半分近くを占めるスペースだ。ペンホルダーや仕分けポケットも備え、小物からかさばる荷物まで入れておける。また正面下段にもファスナーポケットを装備。蛍光イエローの内装を使うことで、視認性を高めている。

検証ポイント:決定的な相違点

最後に、もう一方のバッグには備わっていない特徴的なディテールを取り上げる。これらの相違点から、両者の違いがわかるはずだ。

[A.R.C. Travel Pack] 独立したシューズコンパートメントを用意

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「A.R.C.」はフロント下部にシューズコンパートメントを装備。汚れやにおいが気になるシューズでも、この独立したコンパートメントを利用することで他の荷物を分けて持ち歩くことが可能だ。なお、このコンパートメントを利用した場合、その分メインコンパートメント左側の一部スペースを専有することになる。

[A.R.C. Travel Pack] キャリーバー取り付けストラップ&セキュリティポケットを装備

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「A.R.C.」には、スーツケースの上にセットアップできるようキャリーバー取り付けストラップを装備。さらにはバックパネルに貴重品を収納するのに適したシークレットポケットも付いており、パスポートや紙幣など、絶対になくしたくない/盗られたくないものを入れておくのに最適だ。

[A.R.C. Travel Pack] 止水ファスナーの多用で防水性を向上

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さらに「A.R.C.」の一部には止水ファスナーを採用。雨への耐性をさらに強めることで、どのような状況に陥っても大切な荷物を守る。

[EO Travel Backpack] 保安検査場で役立つPC収納構造

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一方の「EO」にも、旅行シーンを想定したいくつものディテールが備わっている。その特徴の一つが、ラウンドファスナー式のテックコンパートを採用したことだ。これによって必要なときにすぐに取り出せるほか、一部空港の手荷物検査場でも活躍する。PCなどの電子デバイスは緻密な構造をしているため、簡易のX線検査ではPCの下にある内容物が判別できず、別途取り出す必要がある。しかし、この「EO」のようにPC収納部分をフルオープンにしておけば、別途PCをトレイに取り出さずとも、検査場をパスすることができるようになる(この方法が認められないケースもあり、実際には個々の保安検査場の運用状況による)。航空機での移動が多い人に便利な機能だ。

[EO Travel Backpack] 肉厚ハンドルで手持ちしやすい

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「EO」には、トップとサイドの2カ所に手持ち用のハンドルを設置。かなりやわらかなクッション芯材を詰め込んでおり、長時間の利用でも負担感を軽減できるようになっている。また下半分はメッシュ生地になっているのもポイントで、蒸れを抑制できる。

[EO Travel Backpack] 大型のファスナープルで操作しやすい

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また、「EO」では大型のファスナープルを採用したことも特徴だ。とっさのときにもつかみやすく、スムースにファスナーを開閉させることができる。また目立つ蛍光イエローのロゴマークをプリントしているのもポイントで、位置を特定しやすいというメリットがある。

旅のスタイルに合わせてベストな選択を

「A.R.C. Travel Pack」と「EO Travel Backpack」。それらの設計思想には微妙な違いがあり、どちらが自分にとってあっているのかは、それぞれが求める旅のスタイルによって決まるだろう。ただ断言できるのは、どちらも快適な旅をサポートするための機能が十二分に備わっているということだ。いずれかのバッグを手に入れて、思い出に残る旅を味わってほしい。

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