2023年秋、Incaseはスマートなキャリングソリューションを提供するシリーズのひとつであるFacetから、2つのバックパックのニューモデルを発売した。あらためてシリーズの特徴や魅力についてご紹介する。
L字の止水ファスナーがアイコニックなFacetシリーズ
Facet(ファセット)とは「ひとつの物体から切り取った断面」のことを指す言葉。たとえば「ファセットカット」とは宝石に角度の異なる複数の切子面をもたせる加工のことで、その構造が美しさを引き出している。
IncaseのFacetも、印象的な“面”を採用しているのが特徴だ。具体的には、シリーズのどのモデルにもL字型の止水ファスナーを備えている点が共通している。L字型ファスナーは操作が簡単な上、口を大きく開けることができるため、大切なモノを頻繁に出し入れするバッグ/ケースとして重宝する作りだ。さらには水の浸入を抑制する止水仕様であるため、ノートPCやスマホなどデジタルデバイスも安心して収納できる。
現代における最適なキャリングソリューションを提供しようとする、Incaseの理念が凝縮したシリーズだ。
待望のバックパックは容量別の2タイプ×3色の展開
2023年秋、Facetシリーズから待望の新作バックパックが登場した。それも、容量の異なる2つのモデルを同時発売。コンパクトなサイズ感でデイリーユースに最適な「Facet 20L Backpack」と、充実した収納スペースを備えオンオフに活躍する「Facet 25L Backpack」の2モデルだ。
さらには、それぞれのモデルで3つのカラーを展開。どんなシーンにも合わせやすいブラックのほか、かわいらしい印象を与えるピンク、エネルギッシュな色合いのイエローをラインナップ。ピンクとイエローは、L字ファスナーと引き手にアクセントカラーが配色されているのも特徴だ。
また、「Facet 20L Backpack」は¥13,750(税込)、「Facet 25L Backpack」は¥17,050(税込)と比較的手を出しやすい価格に設定しているのも特徴で、Incaseのバッグを使ったことのない人に向けたエントリーモデルとしても最適だ
Facet 20L Backpack
Facet 25L Backpack
2つのタイプで異なる収納構造
使用している素材や設計構造など多くの点で共通している「Facet 20L Backpack」と「Facet 25L Backpack」だが、サイズ・容量のほか、いくつかの仕様が異なっている。
違いは、正面上部の収納構造に見られる。「Facet 20L Backpack」は、スマホなどをサッと入れておけるオープン仕様のアクセサリーポケットを備えるのみだが、「Facet 25L Backpack」は同ポケットに加えてサブコンパートメントを装備。ペンホルダーや仕分けポケットを含むマルチファンクションポケットが用意され、ツールをまとめて収納しておけるようになっている。
また、背面側に独立して備えられたテックコンパートメントの作りも違う。「Facet 20L Backpack」はスペース内にノートPCを収納できるシンプルな構造である一方、「Facet 25L Backpack」にはノートPCとタブレットそれぞれのスリーブが設けられている。
好みや用途に応じて選んでほしい。
L字ファスナー仕様のフロントポケットが使いやすい
ここからは「Facet 20L Backpack」と「Facet 25L Backpack」の双方に共通するディテールを紹介する。
フロントパネルの下側に、FacetシリーズのアイコンであるL字ファスナーポケットを装備。一直線のファスナーよりも開口部が大きく開くため、中に入れた荷物を視認しやすいのが特徴だ。中身が転落しないよう内部側面にササマチを設けるなど、細部も抜かりない。また内部には2つの仕分けポケットも備えている。
開口部が大きいため、荷物の取り出しも容易だ。ショルダーハーネスの片側を外し、バッグ本体を体正面にスライドさせて荷物を取り出そうというときも、大きく開くL字ファスナーは使い勝手がいい。
ラクに降ろせる独自のクイックリリース機能を採用
Incaseとして初となるクイックリリース機能を搭載したことも特徴だ。スキューバーダイビングの酸素ボンベを外す際、スピーディーかつ安全に動作するために設けられた機能からインスピレーションを受けたものだ。
このクイックリリース機能は、左側のショルダーハーネスに設けられている。まず両肩にかけた状態から、左側のショルダーハーネスに取り付けられたバックルを外し、ハーネスを開放。そのままバッグを右肩の方向へスライドさせれば、スムーズにバッグを降ろすことができる。
バッグが重くてショルダーハーネスから腕を抜くのが大変なときや、スペースが狭い場所などで、重宝するはずだ。
シンプルでシーンを問わないデザイン
Incaseらしい、現代社会にふさわしいシンプルで機能的なデザインも健在だ。徹底して無駄を排し、機能を追求することで均整なプロポーションと洗練された見栄えを生み出している。
今作ではIncaseのロゴマークをフロントポケット上に設置。それも生地のカラーと同じで、さらに縦位置に配置することで、いっそうさりげなく表現している。
単色で統一されたカラーリングは一定のクラス感を持ち、ビジネスシーンでも違和感なくマッチ。
もちろん、カジュアルシーンにおける昨今のトレンドであるシンプルコーディネートにも合わせやすい。
快適な背負い心地を生み出すハーネス&バックパネル
キャリングソリューションを介したユーザーのライフスタイルの向上を追求するIncaseは、バッグの背負い心地も見逃せないポイントだ。バックパネルには3Dパディングメッシュを搭載し、背中の形に合わせて適切にフィットするよう設計するとともに優れたクッション性・通気性を実現。ショルダーハーネスにも同様の肉厚クッションが備わり、長時間使用していても負担感が少なくなるよう配慮されている。またチェストストラップも備えているため、さらに安定して利用できる。
モダンなライフスタイルを支えるギミック
この他にも、「Facet 20L Backpack」と「Facet 25L Backpack」には便利な機能が搭載されている。
両サイドにオープンタイプのポケットを搭載。伸縮可能なメッシュ生地が使われており、ドリンクや折りたたみ傘などを収納できる。
バックパネル中央にはキャリーバーを取り付けるためのストラップを配置。トローリーケースにセットアップできるので、出張や旅行に便利だ。
MacBookをスマートに持ち運べるスリーブ
Facetシリーズを構成する他モデルもご紹介する。
MacBookにシンデレラフィットするラップトップケースが、「Facet Sleeve」だ。素材には耐久撥水加工を施した300デニールリサイクルポリエステルを採用。ツイル(綾織)を採用することで糸密度を高め、耐久性を向上させている。
シリーズでおなじみのL字ファスナーを採用し、MacBookもラクラク出し入れできる作り。コンパートメント内にはコードやアクセサリーを整理して収納できる2つのオープンポケットも備えている。
外側にポケットや装飾性を一切設けない洗練されたデザイン。ちょっとしたカーブを描いた底部は手でグリップしやすく、スリープ単体で持ち歩くのも様になる。
Facet Sleeve with Recycled Twill 13"
PC周辺機器&パーツの収納に適したアクセサリーオーガナイザー
細かなツールをまとめるには、「Facet Accessory Organizer」が便利。メインコンパートメントとL字ファスナー仕様のサブコンパートメントを設け、充電ケーブルやイヤホン、マウスなどのデジタル機器を収納できる。
メイン、サブともに内側に仕分け用の内ポケットを備え、モノを整理しやすい構造になっている。表地と裏地の間にはクッションを挟み込み、外的要因からの衝撃を緩和できる。
Facet Accessory Organizer in Recycled Twill
Facetシリーズはいっそう多彩に
L字型の止水ファスナーというアイコニックなディテールを核としながら、キャリングソリューションとしての存在感が増しているFacetシリーズ。2つのバックパックも登場し、Facetシリーズが見せる“面”はさらに多彩になっていく。