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これからの主流になる都市型トートとは?

バッグの1ジャンルとして根強い人気を誇っているトートバッグ。もともとはカジュアルユースのバッグとして誕生したものだが、時代の変化とともに使用シーンは拡大の一途を遂げつつある。特に、デジタルガジェットの収納機能やスタイリッシュな見た目を備えたものは“都市型トート”として注目を集めている。

トートバッグは「なんでも入る」便利さから街で受け入れられた

あらためて、トートバッグについて振り返ってみよう。
トートバッグとは、袋状にした生地の両側にハンドルを取り付けたバッグの総称だ。そもそもは労働者が重量物を運搬するための業務用資材として生まれたもので、今でもキャンバスなど頑丈な生地が好まれたり、ハンドルがループして底面から荷重を支える構造になっていたりするモデルが多いのは、そうしたルーツによるものだ。転機が訪れたのは、20世紀半ば。アメリカのアウトドアブランドが川から保冷用に切り出した氷を運搬するバッグを発売し、それからしばらく後に一般向けトートバッグとして販売したところ大ヒット。ハイブランドもトートバッグを扱いはじめ、また企業のコマーシャル手段としても活用されたことから認知度が一気に上昇。今日ではカジュアルバッグの筆頭としての地位を獲得するに至っている。
トートバッグが人々から受け入れられた大きな理由は、「なんでも入る」という便利さだ。開口部が大きくてモノの出し入れがしやすく、基本的な収納量も大きい。“荷物を持ち運ぶためのツール”というバッグの原点を、的確に抑えている。その半面、荷物の整理がしにくいのが弱点だが、近年では多数のポケットを備えて機能的に使えるモデルが見られるようになった。縦型と横型の違いや容量の大小など選択肢が拡大。見た目も洗練させ、“都市型トート”と呼べるような機能的なトートバッグも登場している。

トートバッグの使い勝手を左右する5つのポイント

現代に暮らす私たちがトートバッグを選ぶとき、どのような点に注意すればいいのだろうか? 使い勝手を大きく左右する、5つのポイントについて紹介する。

開口部はオープンかジップ仕様か?

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トートバッグの最大の特徴といえる、大きな開口部。上着やカメラなど、かさばる荷物もストレスなく出し入れできるのが特徴だが、大きいがゆえの弊害もある。それは、周りから中身をのぞかれやすいこと、防犯の観点からみて盗難の危険性が高まってしまうこと、ふとしたときに荷物が転落してしまう可能性があることだ。そうした懸念を防ぐため、開口部を閉じられるジップを設けたモデルも増えている。伝統的なオープン仕様かジップ付きか、自分の好みやライフスタイルをもとに検討したい。

ポケットはどれだけついているか?

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次に検討すべきは、ポケットの数や形状だ。オーセンティックなモデルの場合、内外にそれぞれ0~1つのポケットを装備する程度であることが多い。それでも財布やカギ、スマホといった貴重品を入れておけるが、近年はPCやタブレット、イヤホンなど、他の荷物と一緒に扱いたくない荷物が増えている。別途ケースやポーチを用意しなくてはならない場合もあるだろう。こうした事情を反映し、トートバッグでも内外に複数にポケットを備えたモデルが増えている。クッション付きのPC/タブレット用ポケットを備えたものもある。
もちろん、そこまでポケットはいらないという人もいるだろう。どこまで荷物を仕分けたいか、購入前に自分が持ち歩く荷物を確認してみてほしい。

シルエットは横型か縦型か?

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切り出した氷を運搬するために生まれたトートは、マチの大きな横型フォルムが原点だ。実際、横型のほうが開口部を開いたときに中身を広く確認でき、出し入れしやすいというメリットがある。ただその一方、かなり幅が広がってしまうため、電車内や雑踏など混雑した場所では邪魔に感じやすいという側面がある。これと真反対にあるのが、縦型フォルムだ。開口部はやや狭まってしまい、奥に入った荷物にもアクセスしづらいものの、幅も狭いため混雑した場所でも邪魔になりにくい。横開きするノートやファイルなども、縦型のほうが「バッグ内で勝手に開いてしまう」ということが少なく、収めやすい。横か縦か。その一長一短をしっかり考慮したい。

ハンドルは長いか短いか?

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意外と見落としがちなのが、ハンドルの長さだ。着脱可能なショルダーストラップなどが付属したモデルでない限り、ハンドルを手持ちするか、肩にかけるかのどちらかでトートバッグを持つことになる。このハンドルが短すぎると肩を通しにくく、通したあとも窮屈になって圧迫感が増してしまう。かといって長すぎると、今度は手持ちしたときにバッグ本体を地面に擦ってしまいかねない。
それぞれに適切と感じるハンドルの長さは利用者の身長や体格も影響するものの、適切に配慮された長さに設計されているかもチェックしておきたい。

どのような生地が使われているのか?

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トートバッグは他のバッグと比べても生地面積が大きめで、どのような生地が使われているかは見た目の印象や使い勝手を大きく左右する。
伝統的にはキャンバスで、タフだしナチュラルな風合いも好まれているが、重量があるためスマートな利用を希望する人にはあまり向いていない。レザーは高級感満点だが、傷や汚れが付きやすく、やはり重さがネックだ。ナイロンやポリエステルといった化繊は軽量で、かつ耐久性にも優れていることから、デジタルデバイスを持ち歩くことの多いユーザーに好まれている。

Incase が提案する都市型トートバッグ

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Incaseは創業以来、特に都市で暮らす人にとっての最適な「キャリングソリューション」を追求し続けてきたブランドだ。トートバッグにおいてもそうした理念を貫徹しており、トートバッグならではの使いやすさを維持しながら、現代人に求められる機能性やスタイリッシュなデザインを取り込み、独創的なモデルを生み出している。
現在は「Transfer 2-Way Tote」「City Market Tote With Cordura Nylon」「Compass Tote With Flight Nylon」の3型をラインナップさせ、最前線で活躍するビジネスパーソンからカジュアルシーンでの利用を希望する人々までのニーズに対応。どのモデルもタフでありながら軽量で、多彩なポケットを備えた“都市型トート”と呼べる出来となっている。

Transfer 2-Way Tote

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トートバッグとしてだけでなく、バックパックとしても使えるのがこの「Transfer 2-Way Tote」だ。素材には、耐久撥水加工を施した300デニールリサイクルリップストップポリエステルが使われている。

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開口部は、バックパックやブリーフバッグのような半開式のジップを採用。止水ジップが使われており、水が内部に侵入してくるのを防ぐ働きがある。

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メインコンパートメント内には、クッションを備えたラップトップコンパートメントとタブレットコンパートメント、大型のジップ付きメッシュポケットを完備。外側のフロントパネルには、小ポケット、ペンホルダー、キーフックを完備したジップ付きコンパートメントを備える。

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スッキリとした縦型フォルム。ハンドルは絶妙な長さになっており、腕を通しやすく、手持ちにしてもバッグ本体が地面に着かないよう設計されている。

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背面にパッド入りのショルダーハーネスを付属させ、バックパックのように背負うことが可能。完全に取り外すことも可能だ。

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さらに背面ポケットはキャリーバーに取り付けられる仕様で、出張や旅行でも重宝する。

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City Market Tote With Cordura Nylon

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モダンで都会的なデザインに設計されたのが「City Market Tote With Cordura Nylon」だ。製品名に記載されているように、素材にはナイロンの7倍の引き裂き強度や耐摩耗性などに優れた500デニールコーデュラナイロンを採用している。

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開口部は、天マチにジップを採用。ジップを使わず、フルオープンのままでも使える。

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メインコンパートメントには、大切な電子機器を安心して持ち運べるベルクロフラップ付きテックコンパートメントと、貴重品の収納に便利な吊り下げ式ジップポケットを装備。外側のフロントパネルには、ジップ付きの大口ポケットを設けている。

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シルエットは、いかにもトートバッグらしい横型。容量も大きい。

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ブランドロゴやジップの引手にはマットな質感の樹脂パーツを選択し、シンプルでモダンなスタイルを表現している。

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Compass Tote With Flight Nylon

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スッキリとしたフォルムが魅力的な「Compass Tote With Flight Nylon」は、ブラックとネイビーの2色を展開。210デニールの細糸を使い高密度に織ることにより耐久性・耐摩耗性に強さを発揮しながらも、見た目は上品でしなやかさがある軽量フライトナイロンを使用する。

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開口部は、中央に配置したホックボタンで留められる仕様。簡単に開け閉めできる。

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メインコンパートメントには、起毛した裏地の15"MacBook までが収納可能なテックコ ンパートメントやジップポケットを装備。フロントパネルには、多くの小物収納に適した外付けジップポケットがある。

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洗練された縦型フォルム。12cmとスリムで使い勝手がいい。

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メインコンパートメントの側面側にはボトルホルダーも装備。飲み物を立てた状態で保持できる。

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都市型トートならスマートなライフスタイルを実現できる

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テクノロジーの進化やライフスタイルの変化にともない、トートバッグも時代に合った姿へと変わろうとしている。トートバッグが「業務用の道具」として生まれた背景からしても、そうであることで本当の意味での真価が磨かれ、洗練された美しさをも宿るからだ。Incaseが提案する“都市型トート”は、トートバッグが歩むべき正統な進化のひとつであると自負している。

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