“ニューノーマル時代”という新たなるステージの到来を迎え、大きく様変わりするビジネスシーン。デジタルデバイスの進化やリモートワークの促進、装いのカジュアル化といった変化は仕事で使うバッグにも大きな影響を与えている。そうした最中、ますます注目されるようになったのがバックパック/リュックの存在だ。今の時代、どのようなモデルがビジネス用途としてふさわしいのか。求められる機能や特徴を追求するとともに、“ビジネスリュック”として最適なIncaseのコレクションをご紹介する。
ビジネスリュックを使うメリット
バッグは持ち物を運ぶためのツールだ。オフィスへの通勤や取引先への営業周りなどの際、デジタルデバイスや書類、筆記具といったツールを安全に、かつ少ない負担で移動するためにバッグは重要な役割を担うことになる。
多種多様なバッグがあるなかで、バックパックこそ現代のビジネスシーンに適しているといえるのはなぜか? 以下に、3つの理由を挙げてみたい。
両手が空いて移動が楽
以前のビジネスバッグの定番といえば、ハンドルを手持ちするブリーフバッグだった。荷物を集約し、シンプルに行動できることから今でも愛用する人はいるが、状況を一変させたのがデジタルデバイスの進化だ。
携帯電話の普及は外出先でもチームやクライアントとの密なコンタクトを実現し、さらにノートPCやタブレットの登場で場所を問わずに業務を遂行できるようになった。いつでもどこでも、アクティブかつフレキシブルな対応が求められている。
そのような現代において、「今は手を空けられないから、対応できない」は通用しない。移動中でもすぐに立ち止まってスマホやタブレットを操作したり、メモ帳にアイデアをまとめたりと、すばやい対応が必要だ。手に持っていたバッグを一時的に置く場所が見つからず、「あとで対応する」ではチャンスを逃してしまいかねない。
バックパックは両手をフリーにしておけるから、いつでも柔軟に対応できる。ビジネスに対する前向きで積極的な想いを表現するのにも、うってつけだ。
収納力が高い
IT技術やデジタルデバイスの進化によって多くのものがアナログからデジタルへと移行し、ビジネスシーンにおいても準備しておくべき荷物の総量は減少傾向にある。しかしその一方で、デジタルデバイスは万一にも壊さないよう安全に持ち運ぶ必要があるし、職場環境によってはノートPCにタブレット、スマホなど、それなりの数を持ち歩かなければならない。もちろん出先で大量の資料を受け取ることもあるだろうし、肌寒い時期には軽アウターやセーターなど防寒着をしまうこともある。
それゆえにビジネスバッグには、一定程度の容量と、上手に整理できて素早く出し入れできる収納力を備えていなければならない。デジタルデバイス専用の収納スペースや書類の角を折らずにしまえるメインコンパートメントを備えた“ビジネスリュック”なら、ストレスなく利用できる。
体への負荷が少ない
多様な働き方が生まれている昨今だが、それでも「仕事」が生活の大きなウエイトをしめている人がほとんどだろう。総務省が2021年に行った「社会生活基本調査」によると、通勤時間の全国平均は1時間19分だったという。これに営業活動も含めると、一日のなかでも相当な時間をバッグとともにしていることが想像できる。重量のあるデジタルデバイスを持ち歩かなければならないビジネスパーソンも多いことから、少しでも負担感を抑えられるバッグを利用することが重要だ。
そうした点においても、バックパックの優位性は揺るがない。適切なクッション性を備え、人間工学的に正しい形状をしたショルダーハーネスとバックパネルで構成されたバックパックなら負担感が小さく、また加重の偏りがないため体が歪む心配も少ない。常にベストなパフォーマンスを維持するためにも、そして自身の健康を守るためにも、バックパックを選びたい。
ビジネスリュックの選び方
「両手が空いて移動が楽」「収納力が高い」「体への負荷が少ない」。ビジネスシーンにバックパックが最適な理由を理解した後は、実際にどのようなモノを選ぶべきなのか、より具体的なポイントを抑えていきたい。購入のポイントを提案しつつ、それぞれに合ったIncaseのオススメモデルもご紹介する。
容量・サイズ
「大は小を兼ねる」という格言は、かならずしもビジネスリュックにおいては当てはまらない。もちろん、荷物が入らない事態は避けるべきだが、最大値を考慮して普段から大きすぎるバッグを扱うのは考えものだ。やはりビジネスシーンにおいては、「デキるビジネスパーソン」というイメージを醸成するためにも洗練されたスタイルを構築することが大切であり、バッグのサイズ感についても、自分にとって適切なものを選ぶことが求められる。
ほとんどノートPCだけで済んでしまうような人ならスリムマチタイプを、一定量の書類や小物も持ち歩く人ならA4/B4サイズのスタンダードタイプを、商品資料や帰りに通うジム用品も入れたいという人なら2層タイプといったように、スタイルに合わせて選びたい。
Icon Lite Pack
Iconシリーズの中でも、コンパクト設計を意識して作られたモデル。マチ幅を15㎝とスリムに仕上げつつも約22.9Lの容量を確保し、B4サイズのメインコンパートメン内には16インチまでのMackBookが収納できるテックコンパートメントも完備。小物などの収納に適した大き目のフロントパネルポケットも設けられている。 詳しくはこちら
Icon Backpack
ノートPC専用のテックコンパートメントのほか、B4サイズ対応の容量のあるメインコンパートメントと多くのマルチファンクションポケットがついたサブコンパートメントを備え、荷物を仕分けやすい大容量タイプ。外ポケットも多彩で、ビジネスツールをスッキリと収められる。詳しくはこちら
PC の収納性
今の時代、ノートPCをビジネスの要としている人がほとんどだ。社内の移動ならちょっとしたスリーブにいれるだけで十分だが、出先に持ち込むのならノートPC専用スペースを備えたバックパックを選びたい。
重要なのは、どのような保護性能を備えているか。芯材に適切な厚さのクッションが使われており、外部衝撃への耐性を備えていることが大切だ。また、ポケット内部に起毛生地が使われていれば、出し入れの際にノートPC表面に小キズがついてしまう危険性を低減できる。さらには、その専用スペースがどのように取り付けられているのかも重要だ。メインコンパートメント内部に設置されているのが標準的だが、メインとは別に独立したスペースとして設計されているモデルもある。後者のほうが出し入れに便利だが、マチ幅がかさばりやすく、価格もやや高くなる傾向がある。
まず、安心してデジタルデバイスを入れておける保護性能を備えていること。そして、出し入れにストレスがないこと。こうした点も検討してほしい。
City Compact Backpack With Diamond Ripstop
メインコンパートメント内に16インチまでのMacBook Proが入る専用ポケットを確保し、外出先でも高度なPC作業を行いたいクリエイターやエンジニアのニーズに応える。また、同ポケットは周囲360度に厚手のクッションを施し、さらに起毛した裏地を採用することでノートPCを全方位的に強力に保護できる。
素材には、耐摩耗性に優れたダイアモンドリップストップポリエステルを採用した。詳しくはこちら
City Dot Backpack
約11.2Lと比較的コンパクトなサイズ感で、デジタルデバイスの活用をベースにスマートなワークスタイルを実践する現代のビジネスパーソンのニーズに対応したバックパック。メインコンパートメントはA4サイズに対応。ノートPCを包み込むように厚手のクッションを配置した360°プロテクション構造を採用したテックコンパートメントを完備し、あらゆる方面からの衝撃に対応する。また、スマホの収納に便利なトップポケットも備え、複数のデバイスを同時に、かつ安全に持ち運ぶことが可能。詳しくはこちら
機能性
ビジネスでは効率やパフォーマンスが重要視されるように、バッグに対しても同じ要素が求められている。「荷物を持ち運ぶ」ことがバッグの主題だが、プラスアルファをもたらしてくれるような機能性があればなおいい。たとえば、行動中でもアクセスしやすいようポケットの配置や形状を配慮していたり、生地に加工を施して耐久性や撥水性を備えていたりといった工夫だ。ちょっとしたことだが、あるのとないのとでは実用性が大きく変化する。
そのほかにもキャリーケースへのセットアップやドリンクボトルも入るポケットの設置、ペンや名刺入れを整理できるオーガナイザーなど、気の利いた機能があれば仕事がもっと楽になる。
Facet 20L Backpack
フロントパネルに小分けポケットを内蔵した止水ジップ仕様のポケットを装備。L字ファスナーを使用したことで移動中でもサッと開閉でき、必要な小物をすぐに出し入れできる。また両サイドパネルには、伸縮可能なペットボトルなどの収納に適したドリンクホルダーを装備。ショルダーハーネスの片側には、狭い場所でも簡単にバッグ内のモノを取り出せるクイックリリースストラップを搭載する。詳しくはこちら
Facet 25L Backpack
20Lモデルよりも一回り大きくなり、ペン差し等を含むマルチファンクションポケットを備えるサブコンパートメントも追加。使いやすいL字ファスナーのフロントポケットを設けているほか、Air Tagを収納できるタグや小物やデバイスの収納に適したトップパネルのアクセサリーポケットなども備える。 詳しくはこちら
多様性
一人ひとりの個性を尊重しようという多様性は、なにも社会に限った話ではない。バッグという身近なツールにも多様性を叶えるための機能が求められており、利用する人やそのときの状況に応じたスタイルを実現するためのポテンシャルが必要だ。
そのときどきでカタチを変える2WAYといった機能もそのひとつだ。普段は背負いで快適に利用しつつ、カジュアルに過ごしたいときは肩掛けにするといった、臨機応変な活用が可能になる。
Transfer 2-Way Tote
スッキリとした縦型トートとして、またはパッド入りショルダーハーネスを取り付けてコンパクトなバックパックとして使える2WAYバッグ。メインコンパートメントにはクッション性を設けたMacBook Pro16インチやタブレットの専用ポケットをレイアウトし、デジタルへの親和性も高い。前後左右の4面にオープンポケットを備え、サイドポケットにはドリンクや折りたたみ傘なども収納できる。詳しくはこちら
デザイン
バックパックのビジネス領域への浸透をもっとも阻んでいた要因が、見た目の問題だ。ビジネスシーンにはフォーマルさが必要であり、それゆえに伝統を踏襲しないバックパックは敬遠される向きがあった。しかし、ニューノーマル時代の到来やビジネススタイルのカジュアル化を受けてこうした考えは弱まり、バックパックはビジネスに適切なバッグのひとつと見なされるようになった。
一方、バックパックを開発するメーカーも「ビジネスにふさわしいデザイン」を追求。アウトドアやキャンパスで使われるようなカジュアルデザインから一線を画し、機能美から生まれたシンプルモダンなデザインが多くのビジネスパーソンを魅了している。
それゆえ、「無駄がなくシンプルであること」を大前提に、自分の属するビジネスの世界において失礼のないデザインであるかを吟味することが重要だ。
Icon Slim Backpack
プロテクションとモビリティを兼ね備え、機能性をとことん追求したIncaseの原点のひとつであり、ブランドを象徴するバックパック。
メインコンパートメントはB4サイズに対応し、機器を保護する独立型のテックコンパートメントも完備。また、人間工学に基づいて設計されたショルダーハーネスやバックパネルの3Dクッションは快適なフィット感を提供し、負荷などによるストレスを軽減。ビジネスでもタウンでも快適に過ごす為の機能を有している。詳しくはこちら
使い心地を高めるチェストストラップ
背負ったときのフィット感を高め、負担を軽減するにはチェストストラップがあったほうがベターだ。行動の揺れを抑制することで肩に掛かる重量負荷を軽減することができる。チェストストラップが付属していないバックパックの場合でも、別売の製品を後付することもできる。
Chest Strap
Incaseのリュック人気ランキング
Incaseは現代のクリエイターの要望に合うようプロテクションとモビリティを兼ね備えたバックパックを提供してきたブランドであり、多くのビジネスパーソンに支持されている。2024年現在、どのような“ビジネスリュック”が人気なのか? トップ3を発表する。
1位:A.R.C. Daypack
2022年冬に発売されて以来、Incaseを代表するビジネスリュックとして不動の地位を築き上げてきたA.R.C. Daypackが、昨年に引き続きNo.1を獲得。
メインファブリックには、水や汚れに強い撥水加工を施したリサイクルポリエステルを使用。スキミング防止用のセキュリティポケットやストレッチ性メッシュポケットでビジネスツールを機能的に仕分けられるフロントパネルポケットや、ドリンクボトルも収納可能な伸縮ジップ付きサイドポケットなど、現代のビジネスシーンに求められている機能性を集約。約20.9Lというちょうどいいサイズ感も、多くのビジネスパーソンの心を捉えた。詳しくはこちら
2位:City Compact Backpack with COURDURA
一切の無駄がなく、シンプルでモダンなデザインが特徴のCity Compact Backpack with COURDURAがNo.2にランクイン。生地には耐久性や耐水性を誇る500デニールコーデュラナイロンを採用し、ヘビーデューティに活用できる点でも高評価を受けた。
収納スペースにはノートPCを包み込むようにクッションを配置した360°プロテクション構造を採用し、あらゆる方面からの衝撃に対応。また、複数のデバイスを同時に安全に持ち運べ、モノも自分のスタイルも大切にしたい、いまどきのシティライフにマッチするデザイン設計が魅力だ。詳しくはこちら
3位:A.R.C. Commuter Pack
No.3に輝いたのは、No.1と同じシリーズであるA.R.C. Commuter Pack。A.R.C. Daypackよりも収納スペースやポケットの数を増やし、より多くのツールを効率よく収納しておきたいコミューター(通勤者)にコミットする性能を搭載している。
独立したテックコンパートメントには、ラップトップとタブレットそれぞれの収納に適したポケットを完備。また、入口には防水性の高い止水ジップを採用。トップパネルには、起毛した裏地が施されたマグネットクロージャ付きシークレットポケットを搭載。メインファブリックはリサイクルポリエステルで、水や汚れに強い撥水加工も施されている。詳しくはこちら
ビジネスリュックで新時代を迎えよう
いまは激動の時代。なにが起こるかわからない状況下では、いつでもすばやく行動できることが求められている。それはビジネスの領域でも同様であり、バックパックこそ現代のビジネスバッグの最適解だ。機能にもデザインにもこだわったIncaseのバックパックで、ビジネスの未来を切り開いてほしい。