目まぐるしい勢いで変化する社会情勢。ビジネスにおいては、働く場所を問わないリモートワークや勤務時間を調整できるフレックスタイムが推進され、「毎日オフィスに通勤して定時まで働く」という働き方は大きく変わろうとしている。こうしたなかで、私たちが利用する通勤バッグはどのような形状や機能を備えているべきなのか。いまの時代に求められている要素をひとつひとつ確認してみることで、理想的な通勤バッグのカタチが見えてくる。
通勤にバックパックがおすすめな理由とは?
過去、ビジネスバッグはブリーフケース一択だった。「書類用バッグ」を意味する通り、ブリーフケースは紙の書類を中心とした業務遂行に最適なカタチで、ハンドルを手で握って持ち運ぶ様子もスーツにふさわしいスタイルとみなされていた。
そうした“常識”が徐々に変わってきたのは、1990年代頃から。突如勃興したITビジネスはTシャツ姿の若いエンジニアが主役で、ビジネスウエアのカジュアル化を促進。さらに急速に進化した高機能なノートPCやスマートフォンは、ビジネスの必需品となっていった。
こうした劇的な変化に対応できるバッグとして世界中のビジネスパーソンから認められたのが、バックパックだ。デジタルデバイスは持ち歩くべき書類を減らして業務のスマート化を果たした一方、それなりの重量があるし丁寧に扱う必要がある。バックパックなら荷重を体全体に分散できるため、これらデバイスを楽に、かつ安全な持ち運びを可能にした。また手が空くというのも、操作に両手を使うことの多いデジタルデバイスとの共存にはうってつけだった。かつてはカジュアルすぎたデザインも、今ではビジネスにふさわしいクラス感を備えたものが増え、見た目で問題になることもない。
なにより、その高い評価はリピーターの多さが物語っている。いまやバックパックを使うビジネスパーソンは圧倒的な主流派だ。
通勤用バックバックの選び方
“スーツでもビジカジでも使えるデザイン”
通勤で使えるバックパックを選ぶなら、まずはデザインを重視したい。
ほとんどのビジネスは、人と人のコミュニケーションの上に成り立っている。接客業でなくとも商談や会食などクライアントと顔を合わせる機会は多く、信頼を勝ち取ることが重要だ。相手に失礼がないよう、TPOにふさわしいコーディネートで臨むのは基本事項といえる。特に昨今ではビジネスのカジュアル化が進んだことから、スーツだけでなくジャケパンスタイルも嗜む必要も出てきている。
バックパックを選ぶ際も、これらに合わせられるデザインであることが重要だ。適度なフォーマル感や上品さがあること。荷物を入れても型崩れを起こさず、汚く見えないこと。余計な配色やクセの強いアクセントがなく、装いの邪魔をしないこと。大人が持つにふさわしい風格を漂わせていること。いかに洗練されているかが、そのまま自分の評価にもつながってくる。
“ビジネスの効率化を助ける機能性”
通勤に使うバッグは、ただ荷物を収納できればいいわけではない。ビジネスを強力にサポートしてくれる、“戦友”のような存在でなければいけない。
ITやデジタルツールの発達によってさまざまなメリットが生まれた反面、時間や場所を問わずフレキシブルに対応することが求められるようになった。必要な道具を取り出すのにいちいちもたついては効率が悪いし、大事なチャンスを逃してしまうことにもなりかねない。そのため必要なときにタブレットや手帳をサッと取り出せるよう、考えつくされた構造であることが望ましい。また、大事な荷物を衝撃や雨から守るための保護機能もほしいし、毎日の通勤に耐えうるタフな素材であることも重要だ。かゆいところに手が届くような機能性を備えてこそ、頼りになる戦友になる。
“過不足のない収納性”
PCやタブレット、スマホ、モバイルバッテリー、マウス、ケーブル類といったデジタルツールに加え、手帳やボールペン、財布、名刺入れ、ファイルケース、バインダー……さらにはイヤホンや常備薬、ランチボックス、水筒など、スマート化が進む現代においてもビジネスパーソンが保持する荷物はそれなりの数にのぼる。かといって大きすぎても重量が増すし荷重バランスが悪くなるため、自分にとって必要十分な収納量を誇るバックパックを選びたい。仕事の内容にもよるが、スリムマチタイプであっても10cm程度の奥行きをもたせたモデルだと、多くの人にとってちょうどいい収納量となるはずだ。また、大小さまざまなポケットが備えてあれば、位置を定めて荷物を収納させておくことができ、使用にあたってのストレスも軽減される。
“疲れにくく電車でも邪魔にならない使い心地”
毎日の通勤で使うからには、使い心地も見逃せないポイントになる。
注目すべきは背面パッドとショルダーストラップ。背面パッドは適度なクッション性や形状をしていて、背中に異物感や不快感を与えないこと。それと同時に、空気の流れを生む溝やメッシュ構造を設けて通気性を高め、蒸れを抑制できることが望ましい。ショルダーストラップは立体的なパターンで肩のラインにピッタリしているほど、よけいなブレをなくして疲労感を軽減できる。
さらには、電車通勤にも考慮したい。周囲の邪魔になりにくいようマチ幅を抑えていることや、長時間握っても手が傷みにくいハンドルを備えていること、座席に腰を落ち着けた際はヒザの上に置きやすいサイズであることも使い心地に関わってくる。
通勤用バッグを選ぶならIncaseのバックパックが最適
TPOにふさわしいデザイン性、効率的に仕事するための機能性、必要なツールを適切にしまえる収納性、そして疲れにくく快適な使い心地。通勤で利用するバックパックとして欠かせないこれら要素すべてをカバーしたモデルが、Incaseにはそろっている。そもそもIncaseが誕生した背景を理解してもらえれば、それが当然である理由がおわかりになるはずだ。
Incaseは、ビジネスの新しい潮流を作っていこうというクリエイターたちに最適なプロテクションとモビリティを提供すべく、1997年に誕生したブランドだ。それまでのノートPCはまだまだ大きくて重く、オフィスでの使用がほとんどだったが、Appleから高性能かつ小型なMacBookが登場したことで、「オフィス外で作業する」という新しい働き方に道筋を開くこととなった。ただ問題は、外出先までMacBookをどうやって持ち運ぶのか。ノートPCを収納できるバックパックは当時ほとんど存在しておらず、その新しいビジネススタイルを支援するためにAppleが声をかけたのがIncaseだった。この要請を受けて、IncaseはMacBookが入るバッグの開発を開始。カフェの一角で仕事をするという、今日では当たり前となったリモートワークを生み出すきっかけとなった。
こうした歴史的背景から、Incaseは現代のビジネススタイルに対してどこよりも深い理解を持ち、製品作りには長年培った経験が活かされている。IncaseとAppleの蜜月の関係は今日でも続いており、お互いに呼応しあいながら、完成度の高いバックパックを生み出し続けている。最新のデジタルガジェットの収納にも考慮するなど、常に世の中の革新的な動きに注目し、アップデートは止まない。
今回は数あるIncaseのラインナップから、代表シリーズの中でもコンパクトに設計された「Icon Lite Pack」、高度なプロテクション機能を有した「City Compact Backpack」、2-Wayができて幅広いニーズに応える「2-Way Convertible Brief」をピックアップ。どれもビジネスにおいて高いパフォーマンスを発揮し、通勤を力強くサポートする。
通勤におすすめしたいIncaseのバックパック3選
Icon Lite Pack
Incaseにおいてブランドを象徴するシリーズなのが、このIconシリーズ。前銅から底面にかけてゆるやかにつながったパターンやシャープなフォルムが特徴で、現代のビジネスシーンに求められている機能も凝縮させている。
この「Icon Lite Pack」はシリーズの中でも特にコンパクトな設計を意識したモデルで、厳選したツールだけで仕事するスマートなスタイルを想定。それでもメインコンパートメント内には16インチまでのMacBookが収納できるテックコンパートメントを備え、B4ファイル用ケースを収納できるだけのサイズも確保している。さらにトップパネルのポケットにはスマホやコンパクトデジカメの収納が可能で、大き目のフロントパネルポケットはスケジュールを書き留めた手帳や読みかけの書籍を収納できる。
詳しくはこちらCity Compact Backpack
Incaseのなかでも特にシティスタイルを意識し、都市部で映える洗練された見栄えと使い勝手のいいサイズ感にこだわったCity Compactシリーズ。主張を抑えたミニマルなデザインは、時代の流れに敏感なトレンドセッターを中心に高い評価を受けている。
「City Compact Backpack」はシリーズの中心的モデルで、コンパクトな外見ながら約19.7Lと十分な容量を確保。ノートPCを包み込むようにクッションを配置した360°プロテクション構造を採用し、あらゆる方面からの衝撃にも対応する。このほかタブレットを収納できるフロントパネルポケットや起毛裏地を使ったトップポケットなど、複数のデバイスを同時に持ち運ぶことができ、モダンなビジネススタイルに合致する。また、杢調のヘザーグレー生地は自然環境保全に資するEcoya素材からなり、サステナブルにも配慮。バッグとしての堅牢性も確かで、長く愛用できる。
詳しくはこちら2-Way Convertible Brief
バックパックがビジネスバッグのメインストリームになりつつも、ブリーフケースなどクラシックなスタイルからの完全移行はまだ完了していない。相手の世代や職種によっては、バッグを背負ったままの対面は非礼とみなされる向きもある。こうした懸念に対処したのが、2020年に誕生したばかりの「2-Way Convertible Brief」だ。
その名の通り、背負いと手持ちの2-wayを両立。通常はバックパックのように背負って快適に移動をし、クライアントと対面するときや取引先を訪問するときは手持ちに切り替えることができる。縦持ちと横持ち、どちらでも使い勝手を損ねないようメインコンパートメントはL字ファスナー仕様にして容易な開閉を実現。小物を収納できる各ポケットにはファスナーを多用し、向きを変えたときに転落しないよう努めている。サブコンパートメントには16” MacBook Proまで収納でき、起毛裏地仕様で小キズがつくのを防止。バックパネルにはスーツケースへの取り付けが可能なラゲッジパススルーも付属し、出張時に活躍する。
詳しくはこちらIncaseの先進性がビジネスをサポートする
ビジネスの基本は市場のニーズを読み解くこと。そのためには、絶えず時代の流れにキャッチアップしていく必要がある。いつまでも昔ながらの価値観にしがみついているわけにはいかない。
Incaseのバックパックは時代の半歩先を見据えた上での設計が施されており、アクティブに働くビジネスパーソンの通勤用バッグとして最良のソリューションのひとつとなるはずだ。