装いにフィットしたデザインや便利な機能性、使い勝手の良さ。バックパック選びにはさまざまな要素があるが、忘れてはならないのが重量だ。荷物を入れて一定時間背負うことになるゆえに、その重量は軽いに越したことはない。そのほうが疲労感は軽減され、背負い心地もよくなり、トータルとしての満足度は高まるからだ。
そこで今回は、バックパックの重量や軽量感を高めるポイントについて解説する。
軽量リュックを選ぶ4つのポイント
“軽いに越したことはない”のは当然だ。しかし、「荷物を適切に収納できる」「壊れて中身がこぼれない」「背負い心地がいい」といった、バックパックに課された役割を果たすためには一定の資材・構造を用いなければならず、それによってどうしても重量は増してしまう。基本的には、“あちらを立てればこちらが立たず”な関係だ。
それを理解していても、やはり軽さは追い求めたくなるテーマだ。軽さにこだわりたい人は、これから解説する4つのポイントを抑えてほしい。
ポイント1 総重量が軽いこと
まずチェックすべきはバックパック本体の重量だ。軽ければ軽いほど、理想的といえる。
紐状のストラップをしたナップサックや小型なデイパックなどは0.5kgを下回るものもあるが、PCも収納できるような多機能バックパックは1kg前後であることがほとんどだ。このタイプで0.8kg前後を記録していれば、十分に「軽量バックパック」だといえるだろう。
また、ポケットの数が特別に多かったり、レザー素材を使っていたりするものだと、1.5kgを超えることもある。つまり、バックパック製品の重量差は大きくて1kgだとイメージしてもらえればいい。ちょっとの差に思えるかもしれないが、実際にこの差は大きい。350mLペットボトルが1本入っているだけでも、通勤や通学時における疲労感は変わってくる。
ポイント2 なるべくマチがスリムであること
ここからは実際の重量ではなく、バックパックの“軽量感”に関わってくるポイントだ。
軽やかに背負いたいなら、なるべくマチ幅がスリムなモデルを選ぶのがいい。見た目に軽やかなだけではなく、そのほうがより軽量に感じられるからだ。
背中から遠い位置に重い荷物があると、てこの原理が働いて重量感が増してしまう。しかし、スリムマチのモデルなら荷物が背中に近い位置に集まりやすい。これにより、重量感を抑えることができる。
付け加えれば、特に重量のあるPCは背中に最も近い位置に収納できる構造だといい。また、重量のある荷物は背中の中心よりやや上にあると重心が安定するため、スマホなどデジタルデバイス用ポケットが上部にあるといい。
ポイント3 ポケット数は必要最小限であること
荷物を収納するには、適切な構造やポケットの配置が求められる。ところが、ポケットを作るにはそれだけ生地とジップなどの留め具が必要で、重量が増す原因になってしまう。ポケットが豊富ならきめ細かく整理できて便利だが、有効利用できなければ重量を増してしまうだけだ。
自分が持ち歩く荷物やスタイルを見つめ直し、本当に必要なだけのポケットがついたモデルを選ぶようにしよう。それが、理想の軽量バックパックを見つける近道になる。
ポイント4 背負い心地がよいこと
バックパックの重量感は、ショルダーストラップやバックパネルの出来も大きく左右する。
まず大事なのは、体への感触。長時間使用しても肩に食い込まず、背中にゴツゴツとあたる不快感がないよう、クッション素材を採用していることが求められる。
また、フィット感も大切だ。ショルダーストラップが肩の曲線に沿ってピッタリと合い、バックパックの荷重を腰で支えられるよう長さを調整できるものがいい。フィット感がいまいちだと重量感が増し、疲労がたまりかねない。
Incaseが誇る軽量生地
バッグの総重量に大きく関わってくるのが、メイン生地の重さ。糸が太く、織り目が詰まっている生地ほど頑丈だが、その分重量が増えてしまうのが一般的だ。ナイロンやポリエステルなど軽量かつ頑丈な素材の採用や、特殊な織り型の開発、糸の太さ(デニール数)を適切なレベルに留めることなどで軽さを追求できる。
Incaseでも長年の研究成果に基づいた軽量素材を活用。バッグとして必要な堅牢性を保ちつつ、軽量化を果たしている。
フライトナイロン
保温機能や伸縮に強い性質をもっていることから、元々はフライトジャケットに使用されていた素材。210デニールの細糸を使って高密度に織り上げることにより、耐久性・耐摩耗性に強さを発揮しながらも、上品な見た目としなやかさの表現を可能にした。また、撥水加工により「水」「汚れ」「裂け」などに非常に強く、手入れも非常に簡単だ。
300デニールEcoya ポリエステル
Ecoyaは、自然環境保全を意識した国際的に人気な素材。糸ではなく原材料の段階から顔料染めをしているため、従来の染色方法によって染められた糸と比較すると、太陽光・水・洗濯などによる色の経年変化が起きにくい。また、生地の製造工程を革新できたことにより、二酸化炭素の排出量、化学薬品や水の使用量を大幅に削減している。
500デニールコーデュラナイロン
世界最大級の繊維総合企業であるインビスタ社が特許を取得する、500デニールの太さの繊維ファイバーで織られた生地。耐摩耗性や引裂き強度、撥水性に優れ、またゴツゴツとした武骨感もなく、しなやかで軽量。高機能ファブリックに求められる特性をしっかりと備えつつ、都会的な印象を与えてくれる。
Incaseは最初期から軽さに注目
Apple社の公式パートナーブランドであるIncaseは、最初期からデジタルデバイスを自在に持ち運ぶ「キャリングソリューション」であり続けることが目標であり、軽さも重要課題として研究開発を行ってきた。そのため、機能的な見た目に反して驚くほど軽いモデルが数多く展開されている。
City Compact Backpack With Cordura Nylon
優れた耐久性や耐水性を誇る人気の定番No.1バックパック。生地には500デニールコーデュラナイロンを採用し、約0.8kgの軽量化を実現した。
収納スペースには、ノートPCを包み込むようにクッションを配置した360°プロテクション構造を採用し、あらゆる方面からの衝撃に対応。複数のデバイスを同時に安全に持ち運べるため、モノも自分のスタイルも大切にしたい、いまどきのシティライフにマッチするデザイン設計が魅力だ。 詳しくはこちら
Nylon Backpack
過去の名品をベースに復刻した、使い勝手に考慮された2気室タイプのバックパック。必要な部分にはしっかりと芯地を入れつつ、無駄を省くことで約0.6kgという軽量化を達成した。ボディ本体だけならば、指1本でも余裕で持てる軽さだ。
16インチのMacBook Proが入るA4対応のメインコンパートメントや小物を整理できるポケットなど、気が利くポイントも満載。 詳しくはこちら
Incaseの軽量バックパックで快適に
収納構造やデザインと違い、軽さは目に見えない要素だ。しかし、長く愛用するほどバッグの重量は体への負担となって現れてくるし、ときには体に歪みを生じさせる遠因にもなりかねない。Incaseの軽量バックパックを活用して、快適なライフスタイルを過ごしてほしい。