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Incase | トバログの人 / 鳥羽恒彰 “心の感じるままに” 時代を羽ばたく

2023年1月現在、ブログは月間約40~60万PV、YouTubeは月間約120万PVを記録するガジェット&モノメディア「トバログ」。それを2018年から運営してきたのが、鳥羽恒彰だ。個人発信のメディアとして確固たる地位を築き上げるのに、どのような背景があったのだろうか。氏のクリエイティビティや想いの源泉に迫った。

01 大切なのは自分が心地よいと感じるかどうか

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「トバログ」から読み取れるのは、シンプルでいて美しい表現だ。テキストと写真で構成されるブログにも、氏自らがモノをレビューするYouTubeにも、無駄をなくし華美を嫌う“引き算の美学”が満ちている。ユーザーの気を引こうと誇張しがちなインターネットメディアの中で、そうした清廉なスタイルは際立って見える。

「大切にしているのは、自分が心地よいと感じられるかどうか。なにかを制作する際、頭の中に『こうなると心地よい』というゴールが浮かび上がってきて、到達するためにさまざまな要素を積み上げていくんです。その試行錯誤がすごく楽しくて、これを味わいたいために活動を続けてきたところがありますね。企画は無限に思いつくので、ひとつのゴールを迎えたら、すぐ次の企画に飛びついて。なにも作っていない時間のほうがむしろストレスで、『泳ぎ続けないと死んでしまう』といわれるマグロみたいな生き方をしています(笑)」

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写真やデザインを体系的に学んだことはないと話すが、現代アートやグラフィックデザインに強い関心を持ち、関連する書籍や映像作品に目を通しては自身の作品に活かしているという。その際の判断基準も、やはり自分にとって心地よいかどうかだ。

「ですから、なにかを狙ってこうしたスタイルを生み出したのではありません。運よく、僕と同じ趣味嗜好をお持ちの方が一定数いらっしゃって、目を留めてもらったのだと考えています。世間には僕のようにシンプルやミニマムで揃えたいという人もいて、それでファンになってくれたり。ビジネスの視点からすればマジョリティを対象にするのが基本で、そのほうが収益性が高まるのも事実でしょう。しかし、『トバログ』では求められていないでしょうし、そうしたやり方は僕自身つまらなく感じて続けていられないと思います」

02 活動の原点にある「人に伝えたい」という想い

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「トバログ」は、鳥羽氏が千葉商科大学の在学中にスタートした。「ブログがビジネスになる」という友人の話もきっかけだったが、それ以上に根底にあったのが「人に伝えたい」という想いだ。

「もともと『人に伝える』のが大好きな性分なんです。今でも覚えているのが、小学生のときに自作した4コマ漫画。友達に読んでもらい、楽しんでくれたのがすごくうれしくて。あれが、僕にとっての原体験なのだと思います。その後、中学や高校でもちょっとしたメルマガや個人ブログを手掛けたり、登場したばかりのSNSサービスである『ミクシィ』でガジェットブログを連載したりしてきました。すっかり大人になった現在も、あの頃からの延長線上にいるのだと感じています」

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ガジェットを主に扱っている理由も、幼少期の原体験にあった。小学生のときに買ってもらった携帯ゲーム機「ゲームボーイ」が、人生で初めて所有した電子機器。ものすごく大きな驚きや喜びをもたらしてくれた上、どこへでも持ち運べることに大きな感銘を受けたという。その後は好奇心の赴くままにノートPCや周辺ツール、カメラ、タブレットなど関心領域を広げ、現在はVRヘッドセットや3DCGなど先進テクノロジーにも注目している。

「さまざまな切り口でガジェットやモノをレビューしていますが、『そういえば「トバログ」ではあんな企画をやっていたなぁ』『あれ、よかったよね』というように、ふとしたときに思い出してくれるコンテンツにできたらなと思っています。『人とモノとの交差点』が『トバログ』のタグライン。実用的な情報をお届けするだけでなく、どこか記憶に残るようなコンテンツを作りたいのです」

03 ガジェット好きとして憧れを抱いたIncaseの存在

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たいてい、7時に起床。9時までコンテンツ制作や雑事に費やし、9時から家族と朝食を採った後、昼まで子どもの相手。昼食後は18時ごろまで再び制作作業に従事し、夜も家族とともに過ごす。これが鳥羽氏の一日の基本スケジュールだ。

PCや撮影機材を完備した自宅の一室で主な制作活動を行いつつ、家電量販店や本屋への調査や関係者との打ち合わせがある際は、外出先で作業することもあるという。その際、バッグに詰め込むのは次のようなツールだ。

・簡単な映像編集やテキスト制作に用いる「MacBook Air」
・動画の構成を検討する際に活用する「iPad Pro」+「Magic Keyboard」
・多岐にわたって活躍する「iPhone14」
・メモ書きに重宝する電子ペーパー「QUADERNO」
・レビュー用製品の撮影や記録に用いる「LEICA M10」
・野外での動画撮影の主力機「DJI Pocket 2」
・高品質小型キーボードの「HHKB Professional HYBRID Type-S 雪」
・ショートカットを割り当て動画編集に用いる「Microsoft Number Pad」
・SDカードや充電器、ケーブル、変換アダプタなどをいれた「ガジェットポーチ」
・紛失防止のための「AirTag」
・ちょっとした時間を楽しめる「Analogue Pocket」

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「これらの荷物を機能的に収納でき、かつミニマルなデザインをしたバックパックが好みです。また、たくさんのガジェットを持ち歩いていますから、それらを安心してしまえることも重要視しています。そうした点から、Incaseはずっと前から愛用するブランドでした」

はじめてIncaseを知ったのは高校生のとき。iPodを機能的に収納できるガジェットポーチの存在を知り、iPodを収めるにふさわしい先進性や洗練されたスタイルに強い憧れを抱いたという。すぐに「City Compact Backpack」を購入し、外出時の“相棒”となった。

「Incaseは長らくAppleの公式サプライヤーであり、ガジェットを快適に持ち運びできるバックパックのパイオニアですよね。最近はたくさんのメーカーが生まれてきて、どんどん淘汰もされていますが、Incaseは業界の先駆者であり先進的でもあるというところに、ものすごい信頼を感じています」

感心するのは長年培われてきたノウハウ

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鳥羽氏が現在愛用しているのが、Incase「A.R.C. Daypack」だ。都会的でタウンユースに特化したデザインが特徴で、上部フロントパネルポケット内に多彩な収納スペースを備えるなど機能も優れている。

「使っていて、やっぱりIncaseはすごいなって感じます。メイン収納が大きく開くのがいいし、上部フロントパネルポケットはガジェット収納にピッタリ。背負い心地がよく、クッションが確かだからガジェットを安心してしまえる。それに、ガジェットをたくさん入れても想像以上に軽く感じるんですよね。バッグそのものが軽量ですし、ショルダーハーネスやバックパネルの作りなどに負担感を軽減する工夫が凝らされているのだと思います。きっとIncaseが長年培ってきたノウハウが遺憾なく反映されているのでしょう」

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ショップ訪問やカフェワークの際に使うだけでなく、プライベート時も頻繁に愛用しているという。

「シーンや荷物に応じてバッグを使い分けてきたのですが、ついつい『A.R.C. Daypack』を選んでしまうケースが多いんですよね。キャリーケースの上にも乗せられるから、今度は旅行のときも使ってみたいと考えているんです」

今後も「自分が求める心地よさ」を大切にして、さまざまな創作活動を続けていくと話す鳥羽氏。Incaseのバックパックも、そうした氏のクリエイティブの一端をサポートしていく。

鳥羽恒彰
1993年、茨城県日立市生まれ。千葉商科大学在学中の2013年よりテクノロジー系メディア「Engadget 日本語版」でバイトを始め、2015年にはガジェットレビューブログ「トバログ」を開設。大学卒業後は都内のPR会社や事業会社に勤めるも2018年に独立を果たし、YouTubeやブログを中心としてテキストや動画のコンテンツ企画や制作などを行っている。

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A.R.C. Daypack

22,000円(税込)
【サイズ】約H45xW29xD16cm
【容量】約20.9L
【重さ】約1.05kg
【収納可能デバイス】Up to 16” MacBook Pro, iPad, iPhone
【素材】リサイクルポリエステル, コーティングリサイクルポリエステル ご購入ページ

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